コラム

ホイアン日本橋に刻まれた動物の秘密|猿と犬が守る400年の伝説

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こんにちは、ホイアンの魅力に一目ぼれ!編集部のちえです。

ベトナム中部、ホイアン旧市街の象徴的な橋「日本橋(Chùa Cầu)」。

その橋の左右には、猿と犬の石像がそれぞれ鎮座しています。なぜこの動物が選ばれたのか――それには「建設が猿の年に始まり、犬の年に完成した」「猿と犬が守護の象徴である」という説など、複数の意味が込められています。

この記事では、猿・犬像の由来、橋の歴史・建築、観光時の見どころまで、“動物”の観点から深掘りします。

🕒この記事の内容は2025年10月時点の最新情報です。
今後、修復や整備によって一部の観覧ルートが変更される場合があります。

ホイアンにある日本橋(Chùa Cầu)とは?

ベトナム・ホイアン旧市街の中心にある「日本橋(Chùa Cầu/チュア・カウ)」は、16世紀末ごろに日本人商人によって建てられたと伝わる屋根付きの橋

ホイアンが国際貿易港として栄えた当時、日本人町と中国人町を結ぶために架けられました。
全長約18メートルの小さな橋ながら、ベトナム紙幣(20,000ドン札)にも描かれるほど象徴的な存在です。

木造のアーチ構造に瓦屋根を載せた独特の建築様式は、日本・中国・ベトナム文化の融合そのもの。橋の中央には小さな祠(寺院)があり、「玄天上帝(げんてんじょうてい)」という北方の守護神が祀られています。雨の日でも渡れるよう設計されたこの橋は、まさに「人と人・文化と文化をつなぐ橋」として、今も世界中の旅人を惹きつけています。

・橋を守る「犬」と「猿」の像の意味

はじめに: 猿と犬の像がある場所

日本橋の両端には、それぞれ「猿」と「犬」の像が鎮座しています。
ホイアンを訪れた旅行者が「かわいい」「ちょっと不思議」と写真を撮る定番スポットですが、実はこの動物たちには深い意味が込められています。

■ 説①:建設の始まりと完成の年を表している

最もよく知られる説は、「橋の建設が猿の年に始まり、犬の年に完成した」というものです。
つまり、猿が始まりを、犬が終わりを象徴しているのです。
この考えは、ベトナムや中国の干支文化に基づいた自然な発想で、旅の安全や平穏を願う意味が含まれています。

■ 説②:橋を守る守護動物の象徴

もう一つの説では、猿と犬が橋を守る神聖な守護獣だとされています。
ベトナムの古い風水では、建物や橋などの構造物には「守護動物」を配置して悪い気を払うという考え方があり、猿と犬がその役割を果たしているのです。
このため、橋の両端に対になって置かれているのは偶然ではなく、悪霊や災害から人々を守るためなのだと伝えられています。

■ 説③:地震を防ぐ“ナマズ伝説”

ホイアンの伝説のひとつに、「日本橋の下には巨大な怪物“ナマズ(Namazu)”が眠っている」という話があります。
ナマズが暴れると地震や災害が起きるとされ、その動きを抑えるために猿と犬の像が橋の両側で守っているという説もあります。
日本の地震神話との共通点も見られることから、「日本人が建てた橋」という伝承を補強する要素として語り継がれています。

📸実際の見どころと観光のコツ

  • 像の位置
    猿像は北側(トランフー通り側)、犬像は南側(グエン・ティ・ミン・カイ通り側)に配置。
    朝の柔らかい光が入る時間帯に撮影すると、像の表情がくっきり写ります。
  • 入場料
    日本橋自体の入場は、ホイアン旧市街共通チケット(約12万VND | 約750円前後)で可能です。
  • 参拝マナー
    祠の中では帽子を脱ぎ、静かに手を合わせるのがローカルマナー。
    像に触れたり、登ったりするのは避けましょう。
  • 周辺おすすめスポット
    橋のすぐそばには「フォトジェニックなランタン通り」や「川沿いカフェ」が並び、夜には灯りが水面に反射して幻想的な光景が広がります。

🐾”ホイアンの日本橋”よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ「日本橋」と呼ばれているの?

A. 17世紀当時、ホイアンには日本人町があり、日本人商人が資金を出して橋を建設したため「日本橋(Japanese Covered Bridge)」と呼ばれるようになりました。

Q2. 猿と犬の像は本物の日本文化に関係ある?

A. 直接的な関係はありませんが、日本にも十二支文化や守護獣の信仰があり、文化的に共鳴しているといわれます。

Q3. 現在も修復されていますか?

A. はい。橋は400年以上の歴史があり、過去に数度の修復が行われています。現在も UNESCO による保護対象であり、観光客の増加に伴い保存が進められています。

Q4. 写真撮影にベストな時間帯は?

A. 朝7〜8時の柔らかな光、または夜のランタン点灯時間(18時以降)が人気です。

まとめ:動物像に込められた「橋を守る力」

ホイアンの日本橋にある「猿」と「犬」は、単なる装飾ではなく、
“始まりと終わり”を司り、橋と街を守る象徴です。

訪れるときは、歴史的背景を少しでも知っておくことで、
写真だけでなく、その空気感や信仰の深さまで感じ取れるでしょう。

世界遺産ホイアン旧市街を歩く際は、ぜひ足を止めてこの二体の小さな守護者に目を向けてみてください。

🌟参考文献🌟

UNESCO World Heritage Centre
  https://whc.unesco.org/en/list/948/
・Vietnam National Administration of Tourism
(ベトナム観光庁 公式サイト)
  https://vietnam.travel/
Travel Authentic Asia
  https://www.travelauthenticasia.com/
Vietnam Discovery
  https://www.vietnamdiscovery.com/
Vespa Adventures
  https://vespaadventures.com/
Hoi An Centre for Cultural Heritage Management and Preservation
  https://hoianheritage.net/

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あさこ & ちえ
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初めて訪れたホイアンとダナンの美しさに、恋をしてしまった姉妹。日本人にこの魅力を伝えたいと思い、ホイアン・ダナン専門の「情報メディア」を立ち上げる。 【あさこ(姉)】 美容業界で企画を担当した経験を活かし、旅先でも“自分を好きになれる体験”を発信。大学ではアジアの言語を複数学び、アジア圏に留学。現地の暮らしや文化に触れてきた2児の母。 【ちえ(妹)】 航空会社でCAとして働いた後、現在はインドネシアで子育て中。英語圏への留学や世界を巡った経験から、人との出会いやおもてなしの心を大切に、家族と楽しめる旅を発信する2児の母。
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